池袋の西口といえば、石田衣良先生のIWGP(池袋ウエストゲートパーク)だったり、再開発の劇場公園などで話題になっていますが、過去を遡れば、戦後の復興過程において、ヤミ市・ブラックマーケットとして賑わっていた歴史もあります。
概要
ヤミ市の先駆けは東口
ヤミ市が最初にできたのは1946年のこと。東京最初の連鎖商店街、森田組東口マーケットができて、そこから池袋においては、西口のほうにも大きく拡大していったそうです。(最盛期においては、東西で合わせて1200軒規模にも及ぶそうです。)
西口でも大きく拡大
当時の池袋西口には、屋台のような色々な飲み屋・食べ物屋がたくさん密集しており、飲み食いと併せて、情報や物資、他にも色んな面での交流が盛んにされていたようです。
基本、子どもは近づいちゃダメと言われる場所ですが、好奇心旺盛な若者には当然抑えられるわけもなく、ふらっと気前の良い大人たちと話したり、さまざまな意味で、人生の酸いも甘いも学べる場所だったそうです。
闇市については、wikipediaに詳しく説明が記載されています。
当時の写真
戦後の資料はたいへん貴重なものですが、写真コミュニティサイトのフォト蔵さんに、当時のヤミ市写真などが保存されています。
・池袋駅(8)昭和37年 池袋西口のヤミ市(高木進一氏撮影)
http://photozou.jp/photo/show/282735/224222840
デパートの設立と共に、だんだんと姿を消していくブラックマーケット
池袋では、昭和24年から西武池袋本店ができて、昭和37年から東武百貨店池袋本店ができていき、街の風景・雰囲気がだんだんと変わっていったそうです。
自然と、闇市・ブラックマーケットは姿を消していきますが、西口の繁華街の裏通りなどを歩くと、当時の面影がまだ少し残っているようです。東口だと美久仁小路あたりが、その名残らしいです。
豊島区郷土資料館で詳しく知ることができます!
もっと詳しく知りたい方は、豊島区の郷土資料館へ行ってみましょう。
当時のヤミ市を再現したミニチュア模型や、価格相場一覧表などがあり、詳しい歴史を学べます。しかも、入館無料です。昭和の情緒あるレトロな池袋も愛したい方には、とてもおススメです。