10分でカンタンにわかる『池袋都市・再開発計画』の内容まとめ

再開発

池袋は2020年を境に、東アジア文化都市・劇場都市をスローガンとして、大きく都市再開発が予定されています。

本記事では、それら計画のうち主要な再開発部分について、初めての人がパッと見てもカンタンにわかるように写真などを交えて、まとめてみました。

概要一覧

池袋再開発計画については、まずは豊島区広報の一枚絵を見ると、たいへん分かりやすいです。

池袋再開発

・引用元:広報としま平成29年11月1日号(特別号)_6-7P
https://www.city.toshima.lg.jp/012/kuse/koho/kohoshi/backissue/h29/documents/20171101_t_6-7.pdf

また、上記の広報pdfには記載されていないもので、「首都圏最大級のシネマコンプレックス(キュープラザ池袋・グランドシネマサンシャイン)」、「東京国際大学の池袋キャンパス」、「西口の高層ビル化(2023年以降)」などの計画があります。(のちほど紹介。)

すでに再開発済の場所

豊島区役所

2015年に新庁舎となった豊島区役所。池袋駅からは少し遠いのですが、ものすごくスタイリッシュな建物になっています。

豊島区役所 外装

中は、オシャレな商業施設に入ったかのようなこだわり具合。

豊島区役所 内装

一般の方も入れて、また日中のオンタイムであれば、屋上から南口周辺の風景を一望できる展望スペースにも無料で入れます。

南池袋公園

こちらは2019年3月現在、すでに完成しています。週末になると、気軽に立ち寄れる、ファミリー向けの暖かい公園になっており、とてもノンビリした時間を過ごせます。

南池袋公園

昔ながらの池袋を知っている人であれば、「ここ、本当に池袋なの?」ってくらい、オシャレで落ち着く雰囲気の公園になっています。

2020年までの主要な都市再開発の内容

東アジア文化都市

東アジア文化都市とは、なにか建物が新しくできるわけではなく、「事業・イベントの取り組み」を意味する言葉です。

概要としては、日中韓において相互理解・連帯感の形成促進を目的として、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベント等を実施する都市づくりをしていこう、という動きです。

東アジア文化都市は、毎年、開催地が変わり、2019年においては豊島区が選定されました。なお、豊島区は日本で6番目の東アジア文化都市となり、街中でもたくさんのポスターを見かけるようになりました。

東アジア文化都市

詳しくは公式サイトなどにて、色んなイベント情報が発信されています。

池袋西口公園の「劇場公園」

IWGPでも有名になった西口公園は、2019年11月、劇場公園としてリニューアル予定です。

池袋西口公園 劇場公園

現在は工事中で、中に入れません。完成が待ち遠しいです。

池袋西口公園 劇場公園 工事中

中池袋公園

東口、ヤマダ電機の裏側、アニメイト目の前にある中池袋公園も現在リニューアル中です。

中池袋公園

工事は2019年8月頃に終わるようですが、一般開放は秋頃とのことです。アニメファン女性の交流場ともなっていましたので、より過ごしやすい空間になるのかと思います。

Hareza池袋(ハレザ)

中池袋公園と隣接して、ホールやシネコンなど8つの劇場が入る予定のハレザ池袋は、3つの建物が同時に完成予定です。

ハレザ池袋 工事中

こちらは豊島区広報の完成図がとてもイメージしやすいです。

ハレザ池袋 完成予想図

左から、オフィス棟・新ホール棟・新区民センターと命名されており、それぞれデッキ接続もされて、かなりオシャレな観光スポットになる予定です。

・ハレザ公式サイト
http://hareza-ikebukuro.com/office/

造幣局地区防災公園(仮称)

池袋駅から見て、サンシャインの裏側に、新しい公園が建設予定です。

造幣局地区防災公園(仮称) 工事中

元々は造幣局があった場所で、その跡地の公園となります。また、同じ場所に東京国際大学の池袋キャンパスが2023年完成予定で、今後、一気に活気づいていくスポットになります。(これにより、東池袋駅周辺が盛り上がりそうです。)

バス移動システム

池袋は、西口、東口、南口、サンシャインシティと移動すると、じつはけっこう距離があります。若者は気になりませんが、足の悪いお年寄りなどには、ちょっと辛いところ。そこで開発中なのが、バス移動システムです。

池袋 バス移動システム

環境に優しいエコな電気バスを予定しており、2019年内には利用可能となるそうです。

キュープラザ池袋とグランドシネマサンシャイン

かつて池袋バッティングセンターのあったビル跡地に、首都圏最大級のシネコンができます。施設名は「キュープラザ池袋」で、映画ブースは「グランドシネマサンシャイン」という総称が命名されました。

キュープラザ池袋 工事中

地下1階~3階が商業施設で、4階~14階が映画館となる予定で、12スクリーン、2500席もあって、TOHOシネマズ新宿のようなスポットとなるようです。

グランドシネマサンシャイン 完成予想図

また、一番の特徴は、高さ18m超・幅26m超の超巨大スクリーン「IMAX® with LASER」です。東日本で初導入となり、「都心で映画を観るなら池袋」という風潮にもなっていきそうです。

・引用元:『グランドシネマサンシャイン』池袋に2019年7月OPEN!
http://www.cinemasunshine.co.jp/theater/kahoku/news/1.php

ダイヤゲート池袋&東西デッキ(上空デッキ)

元・西武鉄道池袋ビルは、ダイヤゲート池袋という名前の建物にリニューアルします。2019年3月竣工で、4月以降、運用開始とのことです。

こちらはオフィスビルなので、一般の人にはあまり関係ない建物ですが、しかし、今後、豊島区構想の「池袋駅東西連絡通路(東西デッキ)」と2階線路上空デッキと接続する予定なので、東口と西口の行き来において、選択肢が増えそうです。

上空デッキができる予定の場所がこちら。

ジュンク堂・無敵屋のある南口付近から、西口へダイレクトに移動できるようになるので、かなり便利になる予定です。

・引用元:池袋旧本社ビル建替え計画 2019年春開業予定
http://www.seibupros.jp/about/develop/ikebukuro/

トキワ荘の再建

豊島区では、トキワ荘のあった南長崎地域のマンガによるまちづくりを進めており、『(仮称)マンガの聖地としまミュージアム』というプロジェクトのもと、トキワ荘の再建も進んでいます。2020年3月の開館を目標に工事中とのことです。

ただし、地図を見ると分かるのですが、こちらは同じ豊島区でも、池袋からは遠く離れているので、観光する時は、池袋とセットにはしないほうが良いかもしれません。(このエリアだけで、色々と観光ポイントあるので、半日くらいはあっという間に過ぎてしまいそうです。)

・~(仮称)マンガの聖地としまミュージアムの整備~
https://www.city.toshima.lg.jp/artculture/brand/tokiwaso/museum.html

2020年以降の主要な都市再開発の内容

東京国際大学の池袋キャンパス

先ほどの造幣局地区防災公園(仮称)と隣接して、2023年に東京国際大学の池袋キャンパスの完成が予定されています。

まだ先の話ですが、3,500人規模の学生が通学するようになり、サンシャイン裏側周辺、つまり東池袋あたりが一斉に活気づくことになります。とても楽しみです。

・著者が実際に工事中の現地に行ってみた記事
https://ikebro.tokyo/tic_ikebukuro_campus_sche/

西口の高層ビル化

こちらは、まだあまり一般人に分かる形であまり具体的に宣伝されていないのですが、豊島区広報を見ると、西口に高層ビルを複数建設していく計画があります。

西口 池袋 再開発 高層ビル

まだまだ先の話ですが、東口ばかりではなく、西口のほうも大きく再計画の予定があるようなので、今後の動向もしっかりチェックしたいところです。

他、参考リンク

豊島区のHPを見ると、色んな情報が掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください!

ビジネスをされる方は、新テナントのオーナー募集だったり、助成金などの取り組みもあるようなので、色々と調べてみると事業の役に立つかもです。

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